牽引性脱毛症と言う脱毛症を聞いたことがあるでしょうか?
これは文字通り、「髪を強く引っ張り過ぎる」ことによって引き起こす脱毛症になります。
主に女性がなりやすいと言われる脱毛症ですが、髪の長い男性であれば同じく引き起こす可能性が高まります。
女性であればポニーテールであったり、アイロンを強くかけすぎてしまう、男性も同様に前髪を縛ったり、オールバックにしているなどを繰り返すことで毛根に刺激・負担が大きくかかってしまい、牽引性脱毛症を引き起こします。
今回はこの牽引性脱毛症にスポットをあてて記事をまとめてみました。
原因や症状、改善方法をまとめているので、髪の毛を強く引っ張り過ぎていることによって地肌が見えている方は最後まで読んでみてください。
牽引性脱毛症の特徴
牽引性脱毛症の特徴としては、特に「髪の生え際」が薄い、生え際の地肌が見えてしまっている場合は疑いましょう。
特に10代や20代の若い男女に多く見られ、その中でも女性がなりやすいと言われています。
これは女性がやりがちなポニーテールであったり、アイロンを強くかけて引っ張り過ぎているなど、頭皮に負荷がかかって抜け毛に繋がっているためです。
その他でもエクステを付けることで地毛に負担がかかっている場合もあります。
もちろん男性でも髪の長い方であれば、自宅に帰った後に髪を縛ってしまったりすることも多いため、続けていることで牽引性脱毛症になる場合もあります。
生え際が薄くなっていると思ったら、まず自分自身の髪に対する生活習慣を考えてみてください。
毎日同じ髪形をしている、強く引っ張るような行為をしている、これらが該当する場合には牽引性脱毛症を引き起こしている場合があります。
牽引性脱毛症の原因
この脱毛症を引き起こしている原因は確実に強く引っ張り過ぎていると言うことになります。
ヘアゴムで髪を縛る習慣がついている方は髪の根元が強く引っ張られていることで、負荷がかかり抜けやすくなります。
エクステなども自毛の根元に強くくっつけるため同様に負担となります。
特にポニーテールなどは縛った後にパサパサ毛がはみ出ないよう、綺麗になじませながら縛ったりしますよね。
このような行為が毛根に刺激となってしまい、抜け落ちて生えてこなくなる原因となります。
男性であれば髪を縛るのはもちろん、ジェルなどを使用して髪をかき上げていませんか?
根元からジェル剤を使って後ろに固める行為はポニーテールなどと同様に生え際が特に負担となり、強い刺激が牽引性脱毛症を引き起こします。
牽引性脱毛症の症状
牽引性脱毛症の症状として生え際の薄さが挙げられます。
一般的なAGAやFAGAなどの脱毛症の場合には、頭頂部や全体的に髪の毛のボリュームが少なくなっていきます。
しかし牽引性脱毛症の場合には、強く引っ張り過ぎていたり毛根への強い刺激によることが原因となります。
そのため強く引っ張り過ぎたり、同じ髪形をしている、分け目がいつも一緒などと直接的に影響する「生え際」が薄くなっていく傾向になります。
一度鏡の前に立ってみてください。
そのまま前髪だけを後ろにかきあげたときに、両脇のこめかみ部分が横一列ではなく、上がっている場合には牽引性脱毛症と言えるでしょう。
牽引性脱毛症の治療方法
強く縛り過ぎていることが原因となっていることは理解していただけましたか?
では、牽引性脱毛症を引き起こしている場合、今すぐにできる対策・治療法を書いていこうと思います。
髪を強く縛りすぎない
これは何度もお話ししていますが、牽引性脱毛症を発症してしまったきっかけは強く縛り過ぎていることが直接的な原因になります。
色々な脱毛症がありますが、ホルモンバランスの乱れからくる産後の脱毛症やびまん性脱毛症などとは違い、物理的に薄毛になっているのが原因なので、その行為をやめましょう。
髪が長くて縛らざるを得ない、そんな方は思い切って切るのも良いかも知れません。
分け目を変えてみる
同じ分け目で毎日生活していると、髪の流れが同じなので自然体よりも確実に負担がかかります。
毎日の分け目を変えてみたり、こちらも髪形を変えるだけで改善できるので、とても簡単です。
ヘアアイロン、コテ
ヘアアイロンやコテは女性の必須アイテムとも呼べます。
綺麗でいたい、その気持ちは非常に大切ですが、綺麗になるためにヘアアイテムを使用するあまり、強くかけすぎて負担となっています。
優しくかける分には問題ありませんが、気合を入れすぎて巻きすぎている、アイロンの場合には強くかけすぎている場合には、やり方を考えてみましょう。
エクステ
エクステを付けている場合、施術している時に分かるかと思いますが、根元に強く縛り付けています。
一度付けてしまえば問題ないと思いがちですが、エクステの場合は取れないように強固な結び方をしているため四六時中毛根を引っ張り続けているのと変わりません。
エクステは牽引性脱毛症と常に隣り合わせだと言うことを覚えておきましょう。
育毛剤の使用
生え際が薄くなってしまう牽引性脱毛症。
一般的な薄毛と違い、生え際は髪の毛の中でも弱い部分のため、引っ張り過ぎて抜けてしまうと発毛するのが難しい場所でもあります。
そんな時は育毛剤を使用しましょう。
女性であれば男性のようなプロペシアなどと言った治療薬が使用できずに難しいと思いがちです。
しかし女性には女性専用の育毛剤があり、外用薬、内服薬どちらも併用して使うことができます。
もちろん育毛剤を使っているからと言って強く縛る行為を続けてしまうと無意味となるので、あくまでも紹介した対策法を行いながら発毛効果を得ると言う流れになります。
牽引性脱毛症まとめ
強く引っ張ることが原因で引き起こす牽引性脱毛症。
ホルモンバランスの乱れで引き起こすような脱毛症とは異なるため、直接的な原因をまず改善することで改善を見込むことができます。
薄くなってしまった生え際は、何もしなければ生えてくる見込みが薄いため、私生活で髪をいたわってあげることを前提に育毛剤を使用してみると良いですよ。